特集 : Alpha シヌクレイン

神経変性疾患研究で注目の因子を解説します。


1. Alpha-シヌクレイン(α-シヌクレイン)とは?

α-シヌクレインは、主に成熟神経細胞のシナプス前終末に局在する 14-19 kDaのリン酸化タンパク質で、シナプス機能の調節や神経可塑性に関与します。

2. Alpha-シヌクレインの重要性について

  • α-シヌクレインのミスセンス変異は、家族性パーキンソン病の原因として同定されています。

  • レビー小体は、主に凝集した高リン酸化型のα-シヌクレインによって形成されています。

  • α-シヌクレインは、ドーパミン作動性経路の調節に関与する。

  • α-シヌクレインは、種々のアポトーシス刺激に対するニューロンの応答性を低下させ、カスパーゼ3の活性化を抑制します。

  • α-シヌクレイン中間体オリゴマー / プロトフィブリルは、主要な神経毒性種(neurotoxic species)であると考えられています。

  • α-シヌクレインは、パーキンソン病の治療標的として研究されています。抗α-シヌクレインヒト化モノクローナル抗体(PRX002)は、現在、フェーズ1の臨床開発段階です。

 3. α-シヌクレインと疾患の関連

製品フォーカス : α-シヌクレイン抗体
カタログ番号 抗体タイプ アプリケーション
10842-1-AP ウサギポリクローナル ELISA, WB, IP, IHC, IF, CoIP
α-シヌクレイン関連製品をみる
α-シヌクレイン抗体の免疫蛍光染色検証

α-シヌクレイン抗体(カタログ番号: 10842-1-AP、希釈倍率 1:25)を用いた、SH-SY5Y細胞(ヒト神経芽細胞腫)の免疫蛍光染色。二次抗体はAlexa Fluor 488-congugated AffiniPure Goat Anti-Rabbit IgG (H+L) を用いた。核染色には、DAPIを用いた。

 

カタログ番号 抗体タイプ アプリケーション
66412-1-Ig マウスモノクローナル ELISA, WB, IHC, IF
alpha Synuclein抗体を用いたマウス小脳組織の免疫組織化学染色

α-シヌクレイン抗体(カタログ番号: 66412-1-Ig、希釈倍率 1:1000)を用いた、パラフィン包埋マウス小脳組織の免疫組織化学染色(40X)。Tris-EDTAバッファー(pH9)で加熱抗原賦活化を行った。

4. α-シヌクレインに関する最新報告 

5. 参考文献


関連製品

カタログ番号

Gene ID

抗原名

アプリケーション

22524-1-AP 6531 DAT ELISA, WB, IP, IHC, IF
18355-1-AP 5337 PLD1 ELISA, WB, IHC, IF
14060-1-AP 5071 PARK2 ELISA, WB, IP, IHC, IF, CoIP