プロテインテックグループとは?
—For Scientists, By Scientists
Proteintech Group, Inc./プロテインテックグループ(以下「プロテインテック」)は、当時NIH(アメリカ国立衛生研究所)の資金援助を受けて精力的な研究活動に取り組んでいた科学者のグループにより、2001年に設立された米国企業です。創業者の一人であるJason Li博士(プロテインテックの現CEO)は、当時イリノイ大学シカゴ校(所在地:米国イリノイ州)の准教授を務めていた免疫学研究者です。Jason Li博士は、プロテインテックの創立に込めた想いを次のように明かします。
—私たちの願いは「科学者による科学者のための集団」を創ることでした。私たちはこの事業の開始以来、そしてこれからも研究者に貢献するための抗体サプライヤーであり続けます—
"AT THE HEART OF OUR ASPIRATION WAS A COMPANY FOR SCIENTISTS BY SCIENTISTS; AN ANTIBODY PROVIDER THAT WOULD OFFER RESEARCHERS THE ADVANTAGE — NOT INVESTORS."
プロテインテックは、研究者が設立した企業であるからこそ、新たな科学的発見に向けて邁進する研究者の皆様のたゆまぬ努力を心から理解できます。
研究者の皆様が日々遂行する献身的な研究活動に敬意を払うと共に、再現性のある実験結果に貢献することを目指し、プロテインテックは高品質で信頼される製品の提供に努めてまいります。
3
受賞
200,000+
学術論文での製品被引用回数
8
オフィス
プロテインテックの沿革
2001年
プロテインテック設立
2003年8月
プロテインテックの抗体製品を使用した第1報目の科学論文が発行される(Recoverin antibody – 10073-1-AP, Kicic et al. Journal of Neuroscience)
2004年
中国オフィスを設立。販売品目数は100品目に到達
2006年4月
モノクローナル抗体を販売開始
2007年
英国(マンチェスター)にヨーロッパオフィスを新設。学術論文でのプロテインテック製品の被引用回数は50回に到達(Wang et al, Cell)
2008年
学術論文でのプロテインテック製品の被引用回数は100回に到達(Zhang et al, Blood)
2008年
ChromoTek GmbH(クロモテック)がドイツ(ミュンヘン)で創業
2008年
クロモテックが研究用アプリケーションのためのVHH抗体(別名:Nanobody®)の開発を開始
2008年
クロモテックが世界初となるVHH抗体(別名:Nanobody®)を利用した蛍光タンパク質の免疫沈降(IP)用試薬「GFP-Trap®」を販売開始
2010年
学術論文でのプロテインテック製品の被引用回数は1,000回に到達(Nature Cell Biology)
2010年
クロモテックが高解像度の免疫蛍光染色(IF)を実現する蛍光標識VHH抗体(別名:Nanobody®)として「Nano-Booster」および「Nano-Label」を発表
2011年
クロモテックがインキュベータIZB(ドイツ、ミュンヘン・マルティンスリート地区)に移転
2012年3月
ELISAキットを販売開始。ヨーロッパオフィスは、ISO 9001認証を取得
2013年
ラボ施設を新設。学術論文でのプロテインテック製品の被引用回数は5,000回に到達
2013年
クロモテックが蛍光VHHナノプローブ「Chromobody®(クロモボディ)」技術をBayer(バイエル)社にライセンス供与。ハイコンテント薬物プロファイリングに利用される
2013年
クロモテックがin vitroの生細胞内ターゲット分子をリアルタイムでモニタリングするための「Chromobody®(クロモボディ)」発現用プラスミドを発表
2014年
プロテインテックのラボ施設にSPF(specific pathogen free)マウス管理区域を設置。同時にISO 9001およびISO 13485認証を取得
2014年
クロモテックが米国東海岸に子会社を設立し、米国内のカスタマーサポート体制を強化
2014年
クロモテックが生細胞内での複合体のスクリーニングおよび検証を可能にするF2H®(Fluorescent 2-Hybrid)技術を開発
2015年1月
新たにRNAi(RNA干渉、ノックダウン)法を用いた抗体特異性の検証部門を設置。学術論文でのプロテインテック製品の被引用回数は10,000回を突破
2016年
クロモテックの「GFP-Trap®」が突出した論文使用実績を記録。GFP融合タンパク質/相互作用物質の免疫沈降(IP)/共免疫沈降(Co-IP)のゴールドスタンダード試薬として確立される
2018年
プロテインテックはヒト細胞発現タンパク質製造メーカー「HumanZyme(ヒューマンザイム)」社を買収
2018年
クロモテックがユニバーサルなアプリケーションに適合する新規ペプチドタグ「Spot-Tag®(スポットタグ)捕捉/検出システム」を販売開始。不活性なペプチドタグおよび抗Spot-Tag® VHH抗体(別名:Nanobody®)の組み合わせは、超解像顕微鏡観察、免疫沈降、タンパク質精製、ウェスタンブロット、免疫蛍光染色に適用
2019年
プロテインテック独自の蛍光色素である「CoraLite®(コーラライト)」を直接標識した500品目以上の蛍光標識済み一次抗体を販売開始
2019年
クロモテックが「Nano-Secondary®(ナノセカンダリー)」を販売開始。ウサギまたはマウス由来一次抗体にサブタイプ特異的に高い特異性と親和性で結合するモノクローナル組換えVHH抗体(別名:Nanobody®)
2020年
プロテインテックは臨床試験/臨床研究に移行するための組換えタンパク質「cGMPグレードHumanKine®(ヒューマンカイン)サイトカイン&増殖因子」を製造・販売開始
2020年
クロモテックは抗体の部位特異的キャプチャーを可能にするSPR/BLI/ELISAアッセイ系構築用のビオチン標識抗イムノグロブリン抗体「Nano-CaptureLigand(ナノキャプチャーリガンド)」を販売開始。同年、V5タグ融合タンパク質の免疫沈降(IP)用試薬として免疫沈降ビーズ結合抗V5タグVHH抗体である「V5-Trap」を販売開始
2020年
プロテインテックはライフサイエンス研究用VHH抗体(別名:Nanobody®)の市場を牽引し、画期的な発見/研究成果に貢献する高性能VHH抗体試薬を提供する「ChromoTek(クロモテック)」社を買収。
2022年
プロテインテックはシンガポールオフィス(International Business Park Strategy)とシンガポール倉庫を新設。急成長するAPAC市場の顧客に対するサービス品質の向上とサポート体制の強化を目指す
2022年
新たにプロテインテックの子会社「Proteintech Genomics(プロテインテック・ジェノミクス)」を設立。ライフサイエンス企業が集結する米国カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置き、空間マルチオミクス解析からシングルセル解析まで様々なマルチオミクス解析を向上させるための最適化されたマルチプレックスプロテオミクスアッセイ用試薬を構築・提供
2022年
様々なバッファー組成で機能する、高親和性リンカーを使用して蛍光色素/酵素/小分子を標識する「FlexAble(フレクサブル)抗体標識キット」を販売開始
2023年
英国(マンチェスター)のヨーロッパオフィスを増設、トレーニングラボを新設
2023年
中国事業の規模を拡大。武漢東湖ハイテク産業開発区に新たに2棟を開設し、研究開発・製品開発・製造体制の強化と拡充を図る。同時に中国東部地域のカスタマーサポートのための上海事業所を新設
2023年
優れた感度と高い特異性を兼ね備えるカクテルタイプの組換え二次抗体「Multi-rAb(マルチ・ラブ)」を販売開始
2023年
プロテインテック・ジェノミクスが「MultiPro(マルチプロ)免疫プロファイリング抗体カクテル」を販売開始。固定細胞内タンパク質を検出できるシングルセルRNAseq(scRNAseq)解析用の初の市販ソリューション
現在
プロテインテックは、現在13,800種類のヒトタンパク質ターゲットに対する抗体製品を製造および販売中。そのラインアップはさらに拡大中。これまでに世界39カ国での販売実績を誇り、学術論文におけるプロテインテック製品の被引用回数は20万回を突破