ChromoTek VHH(Nanobody®)試薬

VHHは、既知の抗体の中で最も小さな抗体(VHH:約12~15kDa、従来型IgG抗体:約150kDa)であり、アルパカ、ラマ、ラクダ等のラクダ科動物に由来する重鎖抗体の抗原結合ドメイン(VHH:variable heavy domain of heavy chain antibody)です。

ChromoTekのVHH試薬は、徹底的に検証が実施され、組換え体として産生されたリコンビナント抗体です。標識済みVHH製品として提供されるため、すぐに使用することができます。 単鎖からなり、小サイズであるという特性を活かし、免疫沈降、免疫蛍光染色、生細胞イメージング、バイオセンサーやタンパク質精製等のアプリケーションにおいて、従来のIgG抗体よりも優れたパフォーマンスを発揮します。

ChromoTek(クロモテック)がプロテインテックグループに加わりました!

ChromoTek VHH(Nanobody®)試薬は、国内ではコスモ・バイオ社を通じてプロテインテック製品(メーカー略号:PGI)として販売しています。

Nano-Trap(ナノトラップ)

Nano-Trapは、迅速かつ効率的な担体結合済みのVHH抗体で、ワンステップの免疫沈降(IP)や共免疫沈降(Co-IP)に最適です。 免疫沈降用ビーズと結合したVHH抗体からなります。

Nano-Secondary®(ナノセカンダリー)

Nano-Secondary®は、高解像度&クリアなイメージングを可能にする次世代型の二次抗体です。 従来の抗体にも使用される蛍光色素が結合しています。

Chromobody®(クロモボディ)

Chromobody®は、細胞中の内在性タンパク質のリアルタイム/生細胞イメージングに利用できる蛍光ナノプローブです。 VHH(Nanobody®)とGFP等の蛍光タンパク質の遺伝子融合体として提供されます。

Nano-Booster &
Nano-Label(ナノブースター&ナノラベル)

Nano-Booster & Nano-Labelは、共焦点顕微鏡や超解像顕微鏡観察用に最適な超小型蛍光プローブです。 蛍光色素を標識したVHH抗体からなります。

Nano-Cap(ナノキャップ)

Nano-Capは、効率的かつ経済的にタンパク質精製を実施するために最適化されています。 アガロースと結合したVHH抗体からなります。

Nano-CaptureLigand™(ナノキャプチャーリガンド)

Nano-CaptureLigand™は、ストレプトアビジンやアビジンをコーティングしたバイオセンサーに、ヒト、マウス、ウサギ抗体を特異的に固定化するために最適化された、ビオチン標識VHH抗体です。

未標識VHH抗体(Nanobody®)

NHSエステルとの反応により、任意の物質や基材(蛍光色素、ビオチン、ビーズ類、プレート表面等)に結合できます。

Spot-Tag®(スポットタグ)

Spot-Tag®は、免疫沈降、免疫蛍光染色、タンパク質精製に利用できるChromoTek独自のペプチドタグシステムです。 アプリケーション毎に標識物質(アガロース、ビーズ類、蛍光色素等)を結合した抗Spot-Tag® VHH抗体を提供しています。

免疫沈降

ChromoTek VHH(Nanobody®)試薬は、バックグラウンドが低く、IP実験に理想的です。SDS-PAGEやウェスタンブロット検出時に免疫沈降用抗体に由来する重鎖と軽鎖のコンタミネーションはありません。

免疫蛍光染色

VHHは小サイズであるため、より高い解像度での観察が可能となります。

生細胞イメージング

Chromobody®は、内在性の細胞構造や細胞プロセスを生細胞においてリアルタイムで可視化します。

ウェスタンブロット

一次抗体と蛍光標識VHHを組み合わせることで、多重染色が可能になります。

超解像顕微鏡

VHHはサイズが小さいため、組織への浸透性が良好で、エピトープと標識物質間の距離が近くなります。

質量分析

VHH(Nanobody®)ツールは、高い再現性とバックグラウンドの低い結果を実現します。

タンパク質精製

VHHが結合したアフィニティーレジンは、効率的でワンステップのタンパク質精製を可能にします。

Spot-Tag® 捕捉/検出システム

抗Spot-Tag® VHH抗体は、ユニバーサルな捕捉/検出システムであり、免疫蛍光染色、免疫沈降、タンパク質精製やウェスタンブロットに最適です。

オンビーズ酵素アッセイ

VHH試薬を使用して免疫沈降を実施後、酵素活性をビーズ上で直接測定することが可能です。

ハイコンテントスクリーニング

Chromobody®を使用することで、細胞内の動態変化をリアルタイムで可視化およびモニタリングすることができます。

リガンド捕捉と親和性決定

高い特異性のVHH抗体は、抗体の均一な配向固定化を実現し、表面プラズモン共鳴法(SPR)やバイオレイヤー干渉法(BLI)等を用いた生体分子相互作用の特性評価に利用できます。

ELISA

ELISA(Enzyme-linked immunosorbent assay、酵素免疫測定法)とは、溶液試料中の目的分子を検出するための方法です。