免疫蛍光染色用mNeonGreen抗体&免疫沈降用mNeonGreen-Trapの販売開始

mNeonGreenタグ融合タンパク質解析用の新規ツールを紹介します。


クロモテック(2020年よりプロテインテックの一部)のmNeonGreen(黄緑色蛍光タンパク質)タグ融合タンパク質解析用の新製品を紹介します。

 

mNeonGreen-Trapのサンプルを無償で提供しています。下記フォームよりご依頼ください。

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(※ 国内におけるプロテインテック製品の出荷および販売は、コスモ・バイオ株式会社を通じて行っております。
最寄りのコスモ・バイオ株式会社 代理店をご指定の上、ご依頼ください。)

 

mNeonGreen抗体:mNeonGreenタグ融合タンパク質の免疫蛍光染色(IF)用抗体

mNeonGreenを一過性に発現するHeLa細胞の免疫蛍光染色

Actin-Chromobody®に融合させたmNeonGreenを一過性に発現するHeLa細胞の免疫蛍光染色。緑:Actin-Chromobody®プラスミドを用いて発現させた蛍光タンパク質融合アクチン。赤:mNeonGreen抗体(カタログ番号:32f6)。青:DAPI。Merge画像は、緑・赤・青のチャンネルをoverlayしている(スケールバー:10 μm)。クロモテックのmNeonGreen抗体は、免疫蛍光染色(IF)の検証試験を実施して、mNeonGreen融合タンパク質を高感度に検出できることが示された非常に優れたツールです。本製品は精製済みのマウス由来IgG2cモノクローナル抗体です。

 

mNeonGreen-Trap:mNeonGreenタグ融合タンパク質の免疫沈降(IP)用ビーズ

mNeonGreenの免疫沈降

mNeonGreenの免疫沈降(IP)
I:インプット画分、FT:フロースルー画分、B:結合画分

mNeonGreen-Trapを使用した免疫沈降実験(プルダウンアッセイ)によって、mNeonGreen融合タンパク質の精製単一バンドが得られます。ウェスタンブロット(WB:Western blot)による確認試験では、フロースルー画分にはmNeonGreenが認められず、目的タンパク質を完全にプルダウンできていることが示されており、本製品の高い効率性が明らかになっています。

 

mNeonGreen-Trapは、アルパカ由来の抗mNeonGreen単一ドメイン抗体(sdAb:Single domain antibody)(別名:VHH抗体、Nanobody®)からなる製品で、アガロースビーズ(mNeonGreen-Trap Agarose、カタログ番号:nta)または磁性アガロースビーズ(mNeonGreen-Trap Magnetic Agarose、カタログ番号:ntma)と結合しています。mNeonGreen-TrapはmNeonGreen融合タンパク質のプルダウンに最適化されています。

免疫沈降(IP)におけるmNeonGreen-Trapの利点

  • mNeonGreen融合タンパク質を効率的にプルダウンします(解離定数(KD)=2nMと非常に高い親和性を示します)。
  • 従来のIgG抗体を用いた実験のように、IP抗体に由来する軽鎖や重鎖のコンタミネーションを生じません。
  • 厳しい洗浄条件であっても目的タンパク質と解離せず、強固な結合を維持します。
  • 実験時間を短縮します(インキュベーション所要時間:約30分)。
  • アルパカ抗体(VHH抗体・Nanobody®)の優れた特性を発揮します。