抗体業界のOEM事情

Proteintech: 抗体の直接製造業者(メーカー、Direct Manufacturer)


はじめに: OEMとは?

定義:『OEM(オーイーエム、original equipment manufacturer)』とは、自社とは異なる会社で製造された製品を、自社の名称とブランドの下で販売する製造業者を指します。

OEMは、多くの業界で一般的な方法であり、抗体業界では特に普及しています。その理由は、抗体会社は、事業開始時や拡大時に、膨大なカタログを早期に確立する必要性に迫られるためです。

本稿では、抗体のOEMに関連した再現性の問題と、それによる業界の信頼性に対する悪影響に言及します。

当社は、『直接製造業者(Direct Manufacturer)』であることに誇りを持って取り組んでいます。プロテインテック製品は、全て社内で製造・検証され、当社の正式なディストリビューターを介してまたは研究者に直接販売しています。

「OEM イン(OEM in)」

『OEMイン』とは、抗体会社が小規模な契約ラボから抗体を調達することを意味します。
ラボは、同時に複数の抗体会社に供給します。また、1つの抗体会社は一度に複数のラボから抗体を調達します。このことは、ラボが製造する各抗体は、様々なカタログ番号の下、様々なブランド名で販売される場合があることを意味します。

「OEMアウト(OEM out)」

『OEMアウト』とは、製品自体を製造する会社であっても、その製品を異なるブランドで互いに販売している場合を指します。このことは、同一の製品であっても、異なるブランドや異なるカタログ番号で展開され、別々に購入される可能性があることを意味します。

お客様にとって重大である理由は?

製造業者からOEM業者、OEM業者間、OEM業者から消費者への抗体の流通経路(OEMインおよびOEMアウト)

抗体OEMの場合はどうなのか?

同一の検証画像1(抗体会社1のPoly16ab) 同一の検証画像2(抗体会社2のabx-569) 同一の検証画像3(抗体会社3のx-2230-ab)(1から3の画像はすべて同じ画像)
Ab Company 1: Poly16ab Ab Company 2: abx-569 Ab Company 3: x-2230-ab

多くの場合、異なる会社のそれぞれの抗体データを表示すると、検証画像が同じ、または非常に類似していることが分かります。つまり、特定のブランドで販売されている製品でも、必ずしもその会社によって製造されているとは限らないと言えます。

OEM は研究者のデメリットにもなり得る

OEM = 説明責任は?

不十分な検証や特異性の責任を全うできない場合があります。

『宝くじ』のようになってしまう可能性

気付かずに、同一の上手くいかない抗体を複数の異なるOEM先から購入している可能性があります。

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不満足な技術サポート

抗体を実際に製造していないOEM会社は、最適化に関するアドバイスを提供できない場合が多くあります。

再現性は祈るしかない?

OEM会社から購入する場合、品質管理およびトレーサビリティが複雑化する懸念があります。


解決策:『直接製造業者(Direct Manufacturer)』を利用する。

極めて少数ですがいくつかの抗体会社は、自社製品を社内で製造しており、Proteintech(プロテインテック)もそのうちの1つです。
Proteintechは、「OEMイン」や「OEMアウト」を基本的に行っておりません。

プロテインテックの抗体流通経路(OEMイン・OEMアウトがなく、自社製品を直接消費者へ供給) 

『直接製造業者(Direct Manufacturer)』を利用するメリット

説明責任

品質等を含め、製造業者と研究者の間で生じた直接的な問題の場合、その説明責任を全うします。

再現性

一貫性と再現性を示す抗体を供給します。

透明性

抗体の製造会社が明確化します。

 
技術サポート

Proteintechは、『直接製造業者(Direct Manufacturer)』として、検証データ、抗原情報、および最適化プロトコールを提供して、お客様の実験に役立つ情報を提供します。