Proteintech Groupによる「HumanZyme（ヒューマンザイム）」社の買収に関するお知らせ
ヒト細胞発現システム由来の組換え（リコンビナント）タンパク質、「HumanKine®（ヒューマンカイン）」製品がプロテインテックのラインアップに加わりました。
米国イリノイ州ローズモント—2018年4月
「抗体製品のベンチマーク」—プロテインテックグループ（本社：米国イリノイ州ローズモント、以下「プロテインテック」）は、HumanZyme, Inc.（米国イリノイ州シカゴ、以下「ヒューマンザイム社」）の買収契約を締結したと発表しました。ヒューマンザイム社はヒト細胞発現系によるヒト組換え（リコンビナント）タンパク質を製造するリーディングカンパニーです。同社独自のヒト細胞発現系は、他社が手掛ける発現系よりも優れた生物学的活性および安定性を兼ね備えた「真」のヒトタンパク質を産生します。この買収により、プロテインテックは抗体製品、組換えタンパク質、ELISAキットのリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いていきます。
プロテインテックのCEOであるJason Li博士は次のように述べます。「タンパク質は、生物学および医学において、過去、現在、そして未来において重要な存在であり続けます。今なお解明されていない生命に関する疑問の解明や、無数の疾病に苦しむ患者の方々に希望をもたらす治療法の開発のために、これらの『本物』のヒトタンパク質が使用されると考えます。ヒューマンザイム社を獲得したことにより、プロテインテックは最良のヒトタンパク質を取り扱えるようになりました。このことは、一次抗体をはじめとする高品質な既存の製品ラインアップを補完・強化することになるでしょう」。
ヒューマンザイム社の研究開発および運営統括責任者であるMark Azam博士は次のように付け加えました。「私たちはプロテインテックと協力関係を築けることを喜ばしく思います。私たち両チームは品質に対する絶え間ない厳格な取り組みを実施しています。最高の抗体製品および組換えタンパク質の製造は、医療研究における画期的な成果に繋がるでしょう」。
Jason Li博士はさらに次のように述べました。「これまでのライフサイエンス研究では、微生物やチャイニーズハムスター卵巣（CHO）細胞由来のタンパク質が使用されてきました。非ヒト由来の発現システムを使用する場合、ヒトを対象とする事象の解明には制約が生じます。しかしながら、『本物』のタンパク質とタンパク質特異的な抗体を使用することにより、これまでの限界を超えたヒト研究の進展につながることでしょう」。
HumanZyme, Inc.（ヒューマンザイム）社について
ヒューマンザイム社は、ヒト細胞発現タンパク質を製造するメーカーです。同社は、ヒト細胞による組換えタンパク質発現系である「HumaXpress™」を開発しています。このHumaXpress™により、実際のヒト細胞と同様の翻訳後修飾、サブユニットのアセンブリ、タンパク質フォールディング、タンパク質分泌を実現し、高い安定性を示す最良の品質を備える組換えヒトタンパク質「HumanKine®」が産生されます。同社独自のHEK293細胞発現系は、ネイティブに近い機能を備える「真」のヒト成熟タンパク質を産生します。
Proteintech Group, Inc.（プロテインテック）について
プロテインテックは、研究用抗体製品の製造販売メーカーです。抗体製品の優れた再現性とロット一貫性を維持するために、自社製造体制のもと最高水準の品質管理体制を築き、徹底した検証を実施しています。プロテインテックでは、ヒトゲノムにコードされたタンパク質全体の3分の2以上のターゲットを網羅する約12,000品目の抗体製品を製造しており、幅広い研究分野の世界中の研究者によって日々使用されています。プロテインテックのホームページでは、プロテインテックの製品を使用した数万報を超える文献の情報や、ウェスタンブロット（WB）、免疫組織化学（IHC）、免疫蛍光染色（IF）、免疫沈降（IP）、クロマチン免疫沈降（ChIP）の社内検証データ画像を公開しています。自社製造体制によって「プロテインテックラボからお客様のラボへ製品をお届けする」という当社の取り組みやプロテインテック製品に関する情報の詳細はwww.ptglab.co.jp（言語：日本語）をご覧ください。
プロテインテックが販売するHumanKine®製品のラインアップついては、新たに開設したHumanKine®サイトカイン&増殖因子のページをご覧ください。
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