特集 : PGP9.5

プロテインテックのUCHL1/PGP9.5抗体を紹介します。

"Robust and bright in fluorescent IHC...simply put, it just works."

- Brian Lin, Tufts University

UCHL1/PGP9.5 抗体

UCHL1 (ユビキチンカルボキシル末端加水分解酵素アイソザイムL1 : Ubiquitin carboxyl-terminal hydrolase isozyme L1)は、ニューロン細胞質タンパク質9.5 (neuron cytoplasmic protein 9.5)、PGP9.5、PARK5 等の別名でも知られるタンパク質です。

UCHL1は、C末端に付加したユビキチンを加水分解し、ユビキチン単量体を生成する脱ユビキチン化酵素です。脱ユビキチン化酵素は、部分的に分解されたタンパク質等からユビキチンを除去し、タンパク質の機能制御において重要な役割を果たすことがわかってきました。また、いくつかの疾患は、ユビキチン経路の機能不全に関連していることが知られています。

UCHL1抗体の免疫蛍光染色検証

UCHL1 抗体を用いた、 1% PLP固定成体マウス嗅上皮における免疫蛍光染色 (IF) 結果
(カタログ番号 : 14730-1-AP、希釈倍率 : 1:300)。
(赤: CK14、緑: UCHL1、青: DAPI)
By Brian Lin, Tufts University.

抗体名 カタログ番号 抗体タイプ アプリケーション
PGP9.5/UCHL1 14730-1-AP ウサギポリクローナル ELISA, WB, IHC, IF, FC, CoIP

全体の神経マーカー (pan neuronal-marker) として

UCHL1 / PGP9.5の発現は、神経細胞、びまん性に存在する神経内分泌系 (diffuse neuroendocrine system) 細胞、およびそれらの腫瘍において、特異的に発現します [1、2]。神経系の発生と機能を理解するためには、神経細胞のコンパートメントを正確に可視化することが求められます。UCHL1は、中枢神経および末梢神経系の細胞体と軸索を特異的に標識するために有用なマーカーです [3]。

UCHL1 / PGP9.5 タンパク質は、神経細胞の細胞質に存在する主要なタンパク質成分であり、他の器官での発現量よりも少なくとも50倍高い濃度で、脳組織には存在します[4]。UCHL1 / PGP9.5はまた、パーキンソン病感受性遺伝子 (Parkinson's disease susceptibility gene) としても報告されています [5]。

腫瘍マーカーとして

UCHL1 / PGP9.5 は、様々な癌との関連について研究されています。PGP9.5 は、結腸直腸、膵臓癌、肺癌、または胆嚢癌等のいくつかの癌で過剰に発現することが報告されています[6-9]。しかしながら、UCHL1 / PGP9.5 と腫瘍形成経路の関係は依然として明らかになっていません。

関連製品

抗体名 カタログ番号 抗体タイプ アプリケーション
Alpha-synuclein 10842-1-AP ウサギポリクローナル  ELISA, WB, IP, IHC, IF, CoIP
DACH1 10914-1-AP ウサギポリクローナル  ELISA, WB, IP, IHC, IF, ChIP
LIN28 11724-1-AP ウサギポリクローナル  ELISA, WB, IP, IHC, IF
NSE 10149-1-AP ウサギポリクローナル  ELISA, WB, IP, IHC, IF