特集:KD(ノックダウン)検証済みSTAT3抗体
特異性検証済みのSTAT3抗体製品を紹介します。
抗体名 | カタログ番号 | 抗体タイプ | アプリケーション |
STAT3 | 10253-2-AP | ウサギポリクローナル | WB, IHC, IF/ICC, FC (Intra), IP, CoIP, ChIP, ELISA |
STAT3は、非活性状態では細胞質に局在しますが、細胞刺激に応答して核内に移行し、広範囲の遺伝子発現を活性化する転写因子として働きます。STAT3は細胞増殖やアポトーシスで重要な役割を果たします。例えば、プロテインテックのSTAT3抗体を使用したYanらの研究論文の中で、がん関連線維芽細胞(CAF:cancer-associated fibroblasts)がSTAT3を介した抗アポトーシス経路を活性化することで、化学療法に使用される薬剤であるシスプラチン誘導性のアポトーシスを減少させることを示し、卵巣がんにおける化学療法抵抗性を促進している可能性を示唆しました1。また、STAT3抗体を使用した別の研究グループの論文は、アルクチゲニン(Atn:Arctigenin)が新規かつ有効なSTAT3阻害薬の候補化合物であることを示唆しました2。
STAT3抗体(カタログ番号:10253-2-AP、希釈倍率1:25)を用いた、HeLa細胞の免疫蛍光染色。二次抗体はRhodamine-Goat anti-Rabbit IgGを用いた。
関連製品
抗体名 | カタログ番号 | 抗体タイプ | アプリケーション |
STAT1 - KD/KO Validated | 10144-2-AP | ウサギポリクローナル | WB, IHC, IF/ICC, FC (Intra), IP, CoIP, ChIP, ELISA |
STAT2 | 16674-1-AP | ウサギポリクローナル | WB, IHC, IP, ELISA, IF |
STAT3 | 51076-2-AP | ウサギポリクローナル | WB, IP, IHC, ELISA |
STAT3 - KD/KO Validated | 60199-1-Ig | マウスモノクローナル | WB, IHC, IF/ICC, IP, CoIP, ELISA |
STAT4 | 51070-2-AP | ウサギポリクローナル | WB, ELISA |
STAT5A/B- KD/KO Validated | 13179-1-AP | ウサギポリクローナル | WB, IP, IF, IHC, ELISA |
STAT5A | 66459-1-Ig | マウスモノクローナル | WB, IF/ICC, ELISA |
STAT5A/B | 12071-1-AP | ウサギポリクローナル | WB, IHC, IF/ICC, IP, ELISA |
STAT6- KD/KO Validated | 51073-1-AP | ウサギポリクローナル | WB, IF, RIP, IHC, ELISA |
参考文献